凡ミスのバイオメカニクス&フイジクス ・・・凡ミスを減らしレベルアップするためのポイント   2020-10-14 Rev.

 ※ 凡ミスの殆どは、スイングの基本的なメカニズムを知らないことに起因しています


 ①不自然なグリップ、②不自然な打球態勢/打球位置、③不自然で無理があり、手首を捻る/折るなど複雑な操作/動作が必要で、ラケット面をボールに
 当てに行くスイングなど、スイングの基礎知識が欠如しているのです。

 最も大切なことは、姿勢を正しく保つことです。体軸を、頭だけでも、地面に垂直に保つこと。次に体軸/スイングの支点(=<スイング=円運動>の円心。
 上体の捻り戻しを伴うスイングの場合:頸椎、伴わない場合:肩)を動かさないことです。 

 具体的には以下に列記するような注意点です

 テニス歴何十年にもなるアマチュアでも、結構多数の人がこのような基本的ミスを性懲りもなく繰り返しています。
 

 
ミスを防ぐための基礎知識 = 物理的/力学的 原理/原則                         2016年8月15日追記

  *不自然なスイング軌道でスイング/打球を行うと、ミスショットとなり勝ちです。

  体幹(または体軸=頸椎/右肩)を円心(=スイングの支点)とする円軌道(=自然なスイング軌道)の中でボールを捉えて打つのが正しいスイングです。
  従って、打球はこの円心(=正しい打球地点)に体幹を運んで行うのが基本です。
  ※従って、ラケットをボールに当てに行く不自然なスイングからではナイスショットは生まれません。

  *正しい打球の構え=横向き。前向きでもボールを打てますが、打球の強弱と方角のコントロールを難しくします。
    ・・・初心者の上達が遅れる/何時まで経っても出来ない、最大の原因が打球の構えの不備です。

 
 (1)打点は常に身体の斜め前方に位置しますから、身体は、上体だけでも、横向きとして、右肩を前方に向けてスイングを行うのが基本です。
    横向きの構えを造るのは・・・ゴルフも野球も理由は同じですが・・・

  ①手首を捻ったりせずとも、手の平(従ってラケットの打球面)が自然に前方に向くように仕向けるためです。
  ※この際、フォアハンドの場合、脇を閉めて肘を体幹に向ける、バックハンドの場合、フォアとは逆に、脇をあけ、肘を前方に向けるのが基本です。さなくば、
  手の平=ラケットの打球面がかぶり気味となりミスショットとなり勝ちです。※手首を使って、ラケットの打球面の角度調整を正しく行うのは実際上非常に困難です。
  間違いの元です。

  ②打球の強弱と距離、方角のコントロールを容易とするためです。
  ※力強く、コントロールも正確なショットを打てない最大の理由は、打球の構えが前向きで不適切だからです。
 
  (2)打点が低い場合、膝を曲げて腰を落として身体の重心を打点の高さに合わせて落とすのが基本です。 ラケットをコート面にほぼ水平に構えてスイングを行うのが
   成功の秘訣です。※腰高では、正しいラケット面を造るのが困難となりますが、プロ選手のミスの大半は腰高が原因です。 

  
*バックハンドの正しいグリップ:僅かでも間違えると、まともなスイングが不可能となりますので要注意!

 
 「バックハンドに力が入らない」のは、グリップミスが唯一最大の原因です。昔から種々の馬鹿げた弥縫策が推奨されて来て、未だに改まる気配も機運もありませんが、
  どんな弥縫策を講じようとも無駄!です。※唯一正当で合理的なグリップは、バックハンド(セミ)ウエスタングリップだけです。


 グラウンドストロークで多く見られる凡ミスのケース

 
ボールを身体の斜め前ではなくて、身体の前方で打つ場合 (正しい打点に入れない場合)

  ※スイングは身体を・・・少なくとも上体だけでも・・・横向きとしない限り、ボールを強く、コントロールを正確に
  打つことが出来ません。

 肩/首を支点(回転軸)とする自然な円軌道上のスイングでボールを捉えることが出来ずに、姿勢を崩したり、手首を使ってラケットをこね回し、ラケットフェイスを
 ボールに当てに行く、いささか無理で変則的なスイングを強いられる結果、凡ミスと なり易い。

 ◎打点は身体の斜め前(身体のおよそ20度±α程度、斜め前)です。 


 ●打点の低いボールを、腰高のまま、ラケットヘッドだけ下げて打つ場合

 ラケットが地面に並行(グリップとラケットヘッどの上部を結ぶ線が地面にほぼ並行)の場合、ラケットの自然で適切な操作がし易くなるのですが、そうでない場合、
 パワー&スピードロス、コントロールミスを惹起し易いのです。

 プロでも、腰高ミスを犯していて、ボールをネットに引っ掛けるミスが結構多いものです。腰高の場合、正しいラケット面が作り辛いため、ミスとなり易いのです。
 特にバックハンドの場合に多発します。

 ※打点が高い場合も同じミスが起こりがちです。何故ならば、交差点の出会い頭の交通事故同様、余程タイミングが良い場合を除き、事故となる確率が高いからです。  
 王選手のようにボールが止まって見える名人なら、タイミングミスを犯さないのでしょうが。これを避けるには、ボールを極力身体の横/斜め前で捉えることと、ラケットを
 縦振りせずに、スライス(横振り)で打つことです。(2015-5-9)


 
◎適切な打点の高さは腰の付近(身体の重心)です。ラケットヘッドだけでなく、膝を曲げて腰の高さを打点の高さまで落としてグリップの高さも下げ、出来るだけ
 ラケット全体を地面に水平にスイングすること。※ボールの下に入れというプロコーチがいます。非常に的を得たアドバイスだと思いますが、要は身体の重心を打点の
 高さに合わせて、下方に落とせと言うことだと思います。

 ナダル、セレナ・ウイリアムズ、ラドワンスカは、ボールを捕りにコートの左右に走らされても、低い姿勢を保ったままで、しっかりと、ボールを打ち返しています。
 ナダルはクレイコートでは足を滑らせ股を広く開いて低い姿勢を作り、強いスイングで強烈なカウンターショットを、しばしば放っていますし、セレナは常に安定した
 低い腰の構えからライジングボールを捉えて鋭いウイナーを放っています。
 アマチュアが見習うべきはラドワンスカです。ラドワンスカは小柄で華奢ながらも低い姿勢でコートの端から端まで走りまくり、時にはコートに座り込んでまで、結構強い
 ボールを打ち返していて、滅多にネットに引っ掛けたりしないのです。腰を曲げるのではなく、膝を曲げて低い打球の構えを作れば、ミスなしに結構強いカウンター
 ショットを打ち返すことが出来るのです。非力な彼女がWTAランクの上位にとどまっていられるのは、このためだと思います。


 打点を後方にとるなどしない限り、ボールはクロス/逆クロス方向に飛び、サイドアウトし易く、ボールを強く打てないが、このようなミスは結構多いようです。

 
◎ フォア/バックとも、身体を横向きの姿勢になり、打球方向に前肩を向けてボールを打つのが基本です。

  ボールをしっかりと強く、コントロールよく打つためには、上半身だけでも、出来るだけ横向きに構えてスイングすることが必要です。

 ●ラケットフェイスが下向きのままスイングする場合 (打点がネットの高さと同じか、低いのに!)

 物理的にボールをネットに引っ掛けるのが当然ですが、何故かこの種のミスは結構多いのです。

 
◎ラケット面はスイング中、地面に垂直、或いは僅かに上向きに保つのが基本です。

 ●テークバックの位置が打点よりも高く、ラケット面を打点の上方から下方に向けてスイングする場合;

 打点の高いボールやスライスを打つ場合以外ではミスショットとなり易い。
◎フラットやトップスピンを打つ場合; ラケットをボール(打点)よりも下方から振り出す。
 スライスの場合; 打点(ボール)の上方から下方に向けてスイングするのが鉄則です。 

 ●片手バックハンドストロークをコンチネンタルグリップやバックハンドイースタングリップで打つ場合

 プロも上記の弱いグリップ(=物理的、生体力学的には不適格なグリップ)で打っていますが、スイングパワーを効率的にボールに伝える事が適わないため打球は弱く、 
 ボールコントロールも難しいためミスが出易く、好ましい打ち方ではありません。

 
◎バックハンドの正しいグリップはバックハンドウエスタン/セミウエスタングリップに限られ、唯一合理的で正しいスイングは、上下腕を肘の関節(=蝶番)に直角に
 振る上下腕(肘関節)延伸型(EAタイプ)スイングです。
 

 ●片手バックハンドショット(ストローク&ボレー)を、脇を閉め、肘を体幹に寄せたまま打つ場合

 正しく前方に向く手の平/ラケット面を作れず、ラケット面が被ったまま(下方向きのまま)なのでミスショットを招きます。

 
◎バックハンドは、脇を開け、肘を上げて手の平とラケット面を正しく前方に向ける事がポイントです。特に打点が低い場合には、膝を曲げて腰を落として、脇を開け
 肘を持ち上げる事が大切です。 2015-5-27

 
ボレーで多く見られるミステイク

 凡ミスと言うよりも、グリップの選択ミス、スイングの基本的なメカニズムを理解できていないためのミスが多い。テニススクールでボレーの基本動作を教える事は、
 皆無と言ってよいほどありません。コーチ自身が”ボレーの基本”が全然理解出来ていないのですから。これは、日本のコーチに限ったことではないようです。


 バックハンドボレー:グリップの選択ミスの場合

 
※コンチネンタルグリップがフォアハンド/バックハンド共通の基本のグリップ(ベーシックスタンダード)であるとされていますが、物理的には間違いです。

 フォア/バックとも共通のグリップなどありえませんから、グリップチェインジするのが正解です。グリップチェインジをしないと、バックボレーの場合、ラケットの正しい
 面作りが難しく、スイングもし辛いため、自然なスイングの中で的確にボールを捉える事が難しくなり、ボレーの成功率は確実に低下します。

 
◎正しいバックハンドグリップ:バックハンドセミウエスタングリップ
 ◎正しいバックボレーのスイングタイプ:EEタイプ

 
身体(上半身)が前向きのまま、スイングしている場合

 身体が前向きでも楽に打てる場合もありますが、打点の位置によっては、正しいラケット面が作り難いので自然なスイングがし難く、手首を捻る/折るなどして
 ラケットを無理にボールに当てるスイングとなるため、ミスとなる確率が高い。フォアハンドの場合、自由度が高いため、とかく不充分な前向きの態勢からでも
 ボールを打ちに行き勝ちです。


 ◎フォア/バックとも身体を、少なくとも上半身だけでも横向きにして、前肩を打球方向に向けてボレーするのが正しいボレースイングの原型です。こうすることで、
 手の平とラケットの打球面を前方に向けやすくなるだけでなく、打球のパワーとコントロールを高めることが容易となり、ミスを減らせます。


 ●打点が高いボールの場合;

 トッププロですら、とかくラケットヘッドのスイング幅がグリップのスイング幅よりも大きくなりがち、つまり、スイング軌道が
 扇形となりがちで、ボールをネットに引っ掛けたりボールがベースラインを割ったりしがちです。

 
◎ヒッテイングゾーンでは、肘を高く上げ、やや上向きのラケット面を崩さずに、スライスでボールを直線的且つコンパクトに打つことが大切です。
 即ち、ダイヤ型ヒッテイングゾーンをイメージしつつ、パラレル(スライド)スイングで対処することです。

 ●打点が低いボールの場合

 ①とかくラケットヘッドだけを下げて対処しがちですが、ボールコントロールが上手く行かずにネットに引っ掛けたりしがちです。
 ②打点が顔/頭よりも低い場合、とかく突っ立ったままスイングしがちで、ボールをネットに引っ掛けています。

 
①膝を曲げて身体の重心を落とし、ラケットを地面にほぼ水平にして対処すべきです。
 ②ボレーの適切な打点の高さは通常顔/頭の高さ近辺です。腰を充分落として対処すべきです。


 ●フォアハンドボレーで出易いミス ・・・脇が甘いためのミス

 とかくラケットを持つ利き腕側の脇を開け、肘を横に上げたままでスイングしがちですが、正しいラケット面を作りづらいため、無理して手首を曲げる/捻るなどして、
 ラケット面をボールに当てに行く不自然なスイングとなり、ミスとなり易いのです。
・・・手首を捻ると正しいラケット面を作り難いデメリットがあります。

 
◎フォアハンドボレーでは、ラケットを持つ腕の脇を軽く閉めて、肘を体幹(脇腹付近)に向けて構えることでグリップエンドがスイングの円心となる体幹に向けられるため、
  正しいラケット面を作り易くなり、自然でしっかりとしたスイングで強いボールをコントロール良く打つ事が出来るのです。グリップはコンチネンタルよりもイースタンの方が
  適切であり、ベターです。

 
バックハンドボレーで出易いミス ・・・脇が閉まっているがためのミス: 

 バックハンドボレーでは、フォアとは逆に、脇を開けて肘の先行/主導でスイングするのが、成功の秘訣です。最適なグリップは勿論、バックハンドセミウエスタン
 グリップです。※コンチネンタルグリップだと、手の平とベクトルが逆なので、①スイングに力を入れ難く、②コントロールが難いという致命的な欠点があります。 

 ◎正しいバックハンドスイングは肘延伸型(EEタイプ)スライス=前肩をスイングの支点として、上下腕を肘関節に直角に伸ばす過程でボールを打つスイングタイプです。 

 
  ◆サービスで出やすいミス;

 
コーチが「背中にラケットヘッドが付く程度にテイクバックを大きく取るように」 という意味は下記の通りです   2017-4-22   

   ・・・スイングとは肘を振ることです。強いサービスを打てない理由は、テイクバックする肘の位置が肩よりも下で、肘を大きく強く振れないからです。

    肘を肩よりも上に上げ、大きくテイクバックして初めて前方に向けたスパンの大きな強力なスイング/打球が可能となります。

 ◎サービスもスマッシュも正しい打点の位置をしっかりと覚える事に尽きます。打点は通常斜め前、右肩を円心とする自然な円軌道上にあります。ラケットだけでなく、
  肘のテイクバックは、当然、その自然な円軌道上に行わねばなりませんし、肘を右肩よりも上方へ上げねば、肘を前方に向けてスイングすることが出来ません。  

   肘を右肩よりも高く上げ、ボールを良く見て、頭(体軸)を動かさずに、打点に視線を残してスイング/打球を完遂することが大切です。

 
サービス:ボールを正しい打球位置にしっかりとトスすること。 スマッシュ:左手をボールに向けた構えを作り、正しい打球位置に移動すること。

 ②肘を肩よりも高く上げた構えから、フォワードスイングを開始すること・・・テイクバックした肘の位置が低いとラケットの強振/強打が出来ません。。

 ③どちらも、正しいラケット面の角度をキープしたまま打点でスイングを止めるつもりで思い切りボールを引っ叩くこと。

   
正しい打点の位置ラケット面のどの角度で、ボールがネットを超えるか、どの程度のスピンでボールをサービスエリアに打ち込めるかなど)を覚えておくこと。
  スマッシュの場合、ボールを充分引き付けて打つこと。

 

 サービスでダブルフォールトの多い人は、スピンをかける方法を覚えるべきです
 
 筆者自身は、背が低いので、主としてスライスとハーフスピン(スライス+トップスピン)?を主な武器として対処して来ました。
他にリバースサーブ
 (スライスとは逆方向=ボールが着地してから右へ曲がるが殆ど弾まない)とヘナチョコですが結構役に立つトップスピンもマスターしました。
  筆者のトップスピンは球威はないが、ネット近くでストンと急速で落ちるボールで相手を戸惑わすことが出来ました。