グリップのタイプ/大切なグリップの選択                   最終更新年月日 : 2020-3ー16

 グリップはラケットと腕とを結ぶ最も重要な接点ですが、バックハンドの場合、その重要度が完全に無視されています!

グリップの種類・・・実用になる6種類と、正しいグリップの物理的原理/原則 ・・・ 下図参照

 ボールを打つのは <手の平=ラケットの打球面> です。ラケットは 手の平の補助/代替ギア に過ぎません。
 


 適切な正しいグリップの条件

    グリップは打点に合わせて造ることが最重要です。また、グリップはラケットの打球面/スイング方向の真後ろに
   手の平を添えて、ボールの強い衝撃に耐えなければなりません。2020-3-9

   要注意!ゴルフと同様、通常、ラケットの打球面を打点/スイング方向に正しく合わせれば、正しいグリップを造れる筈ですが、
    現在、片手バックハンドを打つプロ選手のグリップは、①
打点の位置/高さにも合わず、②手の平の強い支えもないグリップになっています。
  


グリップ : 親指と人差し指が作るV字の位置     
    
  
      
 
  
ヴィーナスヒル(VH)=
   手の平の最強スポット

  

  

 ※ウエスタン/セミウエスタングリップ/
    &バックハンドの場合
  手の平とは、生命線で区切られた、
  親指の付け根の膨らみ部分
手相占いで
  金星丘(VENUS HILL ; ヴィーナスヒル

  と名付けられた左図の黄橙色部分です。  
 
 
※イースタングリップの場合、
  手の平とは、手の平の中央部分です。
 
 ヴィーナスヒルは手の平の最強スポットです
  
バックハンドは、この真芯を外したグリップでは
   ボールを強く打つことが出来ません。
 

 
  グリップと打点 グリップは、①打点の正確な位置/高さと ②スイング方向に合わせて造らねばなりません。
             
・・・バックハンドの場合、プロ選手は、打点の正しい位置/高さを知らずに間違えているので要注意!
  *バックハンドの打点の正しい位置 : フォアハンドの打点よりも、ほぼ両肩幅分45~50cmだけ前方に位置し、
   力強く正確なスイングを可能とする打点の高さも、フォアハンド(腰付近)よりも約15~20cmほど高く、鳩尾(胸)付近です。
   
   


 グリップの種類
 フォアハンド(FH)グリップ  バックハンド(BH)グリップ
 コンチネンタル *<手の平≒ラケットの打球面
 
スイング方向の真後=左上図黒線部分
 手の平(中央部分)と指で支える、握りが
 薄く、
ボールの強い衝撃に弱い
 <推進/押すグリップ>

 
*肘のバックアップ(=推進力)は弱い
適応ショット=スライス、ボレー、サービス、スマッシュ
<手の甲=ラケットの打球面>応急グリップとして重要
 ・・・手の平とスイング方向が完全に真逆で、手の平の支えが無い
 弱いグリップでは強いスイング/打球は不可能(屈強な外人は別)
スイングは弱い<押すスイング>となる

適応ショット=主にスライスと、グリップチェインジを
 行う時間的余裕のないサーブアンドボレー/バックボレー
 イースタン

 
<手の平=ラケットの打球面>
 スイング方向のほぼ真後ろ=左上図
青線部分
 手の平(中央部分)で支える握りが少々薄く、
 ボールの強い衝撃に少々弱い
 
<推進/押すグリップ>
肘のバックアップ(=推進力)は少々弱い。
適応ショット=フラット、トップスピン
<手の甲≒ラケットの打球面>実用には不向き
  ・・・手の平とスイング方向が殆ど真逆で手の平の支えが
 殆ど無い弱いグリップ
では、強いスイング/打球は不可能
スイングは弱い<押すスイング>となる
適応ショット=なし プロ選手は誤って、バックハンドフラット
 /トップスピンに多用しているが、ボールを強く打てない。。
 ウエスタン  *<手の平=ラケットの打球面
 スイング方向の真後ろ=左上図
青線部分
 手の平(ヴィーナスヒル)で支え、ラケットの保持力/打点に
 向けての牽引力が強い<牽引/引くグリップ>
 適応ショット=トップスピン&フラット:
  
・・・身体の構造上、スイングは多少窮屈となります。
*<手の平(ヴィーナスヒル)=ラケットの打球面
 
スイング方向の真後ろ=左上図の赤線部分を、
 手の平(ヴィーナスヒル=VH)でしっかりと支え、
 握りが厚くて強く、
ボールの強い衝撃に強い
 
打球は最強の<牽引/引くグリップ>
 
適応ショット=BHフラット&トップスピン
 セミウエスタン *<手の平≒ラケットの打球面
 
スイング方向の真後ろ=左上図青線部分
 手の平(ヴィーナスヒル)で
支え、ラケットの保持力/打点に
 向けての牽引力がかなり強い<牽引/引くグリップ>
 適応ショット=スライス&ボレー
  ・・・
身体の構造上、スイングは多少窮屈となります。
*<手の平(ヴィーナスヒル)≒ラケットの打球面
 スイング方向の真後ろ=左上図の
赤線部分を、
 
手の平(VH)で支え、握りは少々薄いが
 
打球は相当強い<牽引/引くグリップ>
 適応ショット=BHスライス&BHボレー

正しいグリップの作り方・・・肘の位置/方向に要注意!・・・フォアとバックとでは違います!
 
  ◆
手の平とラケットの打球面を・・・自然に正しく前方に向ける・・・正しいグリップ造りの際の留意事項
 
 
  身体の向き : 横向き(上体だけでも)とし、前肩を前方の打球方向に向ける。・・・両足のスタンスは自然に、逆ハ型となる。
    ・・・ スクェアスタンスの場合、両足の爪先を結ぶ直線のほぼ延長線上にターゲットがある。

  ② ラケットを持つ腕の肘の位置/方向
ラケット面を打点の位置に地面に垂直にセットした状態で自然体で ・・・ つまり利き腕を自然に
    腕を捻ったり、曲げたりせずに ・・・ 45度斜め前方へ伸ばして掴んだグリップがフラットの場合(右下図参照)の正しいグリップです
    ※打点の位置は、トップスピン、スライス、ボレーの場合、スイングの仰角/俯角度などにもよりますが、フラットの場合よりも身近に位置します。
    
  
フォアハンドFH・・・FHは肘を体幹に引き寄せつつ下碗を前方に向けて振り、肘を下方に向けた状態で打球する
   ・・・
従って、グリップ造りも同様、脇を締め、肘を体幹に寄せ、ラケットを打点に合わせた構えでグリップを造ること 2020-3-1

      フラット&トップスピンのスイングは<押すスイング>:押すスイングのグリップ=イースタングリップ

     
 スライス&ボレーは<準・引くスイング>準・引くスイングのグリップ=主に、コンチネンタルグリップ 2020-2-17

  
バックハンドBH・・BHはフォアハンドとは逆に、脇を開け、ヒジ/上下碗を打点に向けて伸ばした状態で打球する    
   ・・・従って、グリップ造りも同様、脇を開け、肘を前方打点に向けて伸ばし、ラケットを打点に合わせた構えでグリップを造ること 2020-3-1      

    ・・・バックハンド(BH)のスイングは、全て<引くスイング>です 2020-3-1 

   *フラット&トップスピン=
バックハンドウエスタングリップ 

   *スライス&ボレー
= バックハンドセミウエスタングリップ
   

 
   バックハンドの場合、脇を開け、肘を体幹から離して前方打点の高さに合わせないと
      手の平(ヴィーナスヒル)とラケット面を正しく前方/スイング方向に向けることが出来ません!

 
   ・・・フォアと同様に脇を閉めたままでは、<手の平/ラケット面>が被るため、正しいラケット面を造ることが不可能です!

  
バックハンドの打点位置バックハンドのグリップ造りは、打点の位置がフォアハンドとは異なることに要注意・・・右下図参照     
   
体幹からの距離バックハンドの打点は、フォアハンドの打点の位置よりも、ほぼ両肩幅の分(約45cm前後)だけ前方にあります。
   
右下図はフラットの場合ですが、トップスピン/スライス/ボレーの場合、打点はフラットの打点よりも多少体幹の近くになります
   
また、強力な打球が可能なバックハンドの適切打点の高さは、フォアハンド(腰)よりも約15-20cmほど高く、臍~胸(鳩尾) 付近です
  
  

  手首のコック=× ・・・
グリップ造りで、手首のコックを推奨/指導するコーチがいますが、間違いです。
  
       
 
       ◆バックハンドの基本グリップ  

   


  グリップの赤線部分にヴィーナスヒルを添えるのがポイント
   肘を体幹から離して前方打点に向けないと、ヴィーナスヒルも
   ラケットの打球面もかぶり気味(下方向き)となるので要注意!
  
     ◆打点の位置・・・スイングの支点との位置関係
 
        ・・・バックハンドの打点はフラットの場合です・・・