進化が進んだ究極の、唯一科学的にも正しい片手バックハンドスイングタイプ Revised on 2023-3-7

  片手バックハンドのスイングタイプは、唯一 <日本刀の居合抜き型><EEタイプ>に限られます!
   
・・・・・ 左腰の鞘に挿した日本刀の居合抜き型 ⇒ 肘(蝶番)延伸型 ⇒ Extending Elbow Type ⇒ <EEタイプ>
   私は、このスイングタイプを1980年の夏にベオグラード(以前ユ-ゴスラビア/現在はセルビアの首都)で、当時の西ドイツでプロ選手を指導していた 
  オーストリア人コーチから「日本刀の居合抜き」として学び、このスイングタイプを肘延伸型 Extending Elbow Type=<EEタイプ>と名付けました。
 
   <居合抜き型>=<EEタイプ>は、近未来のスタンダードとなる、バックハンド究極の完成された最強スイング打法です
  ・・・なお、「日本刀の居合抜き」という言葉は多分、当時の日本大使館にいた大勢のテニス練習生がオーストリア人のコーチに教えた
  ものと思われます。<EEタイプ>のスイングは
正しいグリップと肘の使い方が大切ですラケットを持つ利き腕の肘を前方打点に向け
  
肘を使ってラケットを打点に向けて引き出す<引くスイング>さえマスターすれば、最も合理的で強力な省エネスイングタイプ
  
あることが実感できる筈です

  
   
 「片手バックハンドに力が入らない」 のが硬式テニス界の定説となっていますが、間違いです。
  
 
日本刀の居合抜きや、逆手に持った短剣を振る手法は、生死を賭けた戦いで用いられた最強の刀剣スイングタイプですから、 
  これほど自然でシンプルでありながら、
強力且つ合理的で完成されたスイングタイプは、理論的にも存在しません


 
居合抜きは左腰に挿した日本刀の鞘から右手で刀の柄を、①グリップ=刃先を前方の相手に向けるバックハンドウエスタングリップで握り、
  ②テイクバック=右脇を開け、日本刀を握った右腕の肘を前方ターゲットに向けた態勢から③スイング=
肘/上下腕を動かして腰から
 日本刀を素早く引き抜きざま
、相手に切りつける、極く素朴、自然でシンプル且つ合理的なスイングであり、高速/最強の刀剣術です。
 ・・・(注)日本刀を腰から引き抜き、相手に切りつけるのは、あくまで肘(ヒジ)のパワーとリードです。

    
 <EEタイプ>のスイング習得には、特別な知識や技量が必要な訳でもなく、これほど素朴で自然、シンプル且つ合理的であり、
  無理と無駄を省いたスイング打法はないのにも拘わらず、硬式テニス界では、何故か普及/ノウハウの共有/進化が酷く遅れています。

 
・・・ 因みに、<EEタイプ>は軟式テニスでは、既に1920年代から、片手バックのベーシックスタンダードとなっていたのにです。

(1)<EEタイプ>=<居合抜き型>バックハンドスイングの概容 ・・・ グリップと肘の使い方がポイント  
 
ラケットを持つ利き腕の肘を前方に向け利き腕の肘と腕ででラケットを強く振り出すと同時に利き腕を素早く伸ばしつつ
 
肘の先行/牽引リードで、ラケットを打点に向けて強く引き出す過程で ④利き腕の肘が伸び切る瞬間に、タイミング
  良く打球する、
極めて高速/強力な省エネタイプの<引くスイング>です。
この際、グリップは打点に合致する、最強のバックハンド
  
(BH)ウエスタン/バックハンド(BH)セミウエスタンとするのが基本です。
 

  

 
(参考)片手バックハンド(BH)は何故、ラケットを打点に向けて<引くスイング>が基本なのか
   
前肩を前方のターゲットに向けて身体を横向けとする場合、右腕(利き腕)が身体の前方に位置するバックハンドでは、スイング開始地点から、
  ラケットが、先行する右肘を追い越すまでの長い<ラケット牽引可動域>上で、肘の強力な牽引力を活かし、ラケットを打点に向けて引き出す
  <引くスイング>を行うのが自然であり、理に適っています。また、<引くスイング>には
スイングに体重が乗るためと、他のスイングタイプとは
  異なり、
物理的に、身体構造上の制約を全く受けないため、高速且つ極めて力強く正確なスイング/打球が可能だからです。

  

  バックハンドでは、<EEタイプ>=<引くスイング>以外の選択肢はありません。何故なら、ラケットを打点に向けて引き出す<ラケット
  牽引可動域>が
かなり長く、速度も速く、ラケットの牽引力も強いのに反して、ラケットがヒジを追い越して打点に向けて押し出す
  <押すスイング>は<ラケット推進可動域>の実質的スパン(距離)は極めて短かく、速度も遅く、大きな推進パワーを加え難いからです。


  
<EEタイプ>のBHスイングは、右腕を使って金槌で柱に大きな釘を打ち込むスイングと全く同じです。2022-4-21Rev..
  
(2)<EEタイプ>の特徴 フォア/バックで唯一、身体構造上の制約を全く受けない<引くスイング>タイプ・・・第3図参照  
 
打球パワーが強力 : 打球パワーが強力なのは、片手バックハンドは、ラケットを打点に向けて利き腕の肘の強力な牽引力とリードで
   ラケットを打点に向けて素早く引き出す<引くスイング>タイプだからです。
①<引くスイング>には、スイングに自動的に
   体重が乗り、
肘を前方に向け、肘の強力な牽引力で利き腕を伸ばしながら行う牽引/高速スイングにスイングパワーの
   ラケットへの伝達効率がほぼ100%と極めて効率的だからです。
つまり、<引くスイング>の決め手はヒジの使い方とグリップです

  
(参考)米国の大リーガー、エンジェルスの大谷選手が楽々とホームランを打つのは、彼が右投左打であり、利き腕の右腕でバットを、
  右肘を前方(打点)に向けて、右肘のパワーとリ-ドでバットを引き出す強力な<引くスイング>でボールを打つ場合に限られています

   
但し、大谷は、殆どの場合、右肘が下方向き=×であり・・・右肘を前方に向けて右肘のパワー/り-ドでバットを強く引き出す
     <引くスイング>を行なえば、もっと多くの強力な長距離打/ホームランを打てることなど、惜しむらくは、ご存じありません。
   
大谷が…それが大きなホームランを打てる理由であることを、ご本人もスイング強化の物理的効果も知らずに・・・利き腕の右手の
   肘を大きく強くネットに向けて振りボールを強く叩きつけたりしてスイングを強化しますが
肘は ”スイングの最強エンジン” です。     
  
野球の監督/コーチ/選手も誰も、利き腕のヒジを大きく/強く振らねば打球を強く/遠くへ飛ばせない事には全く無知です。  
  

(参考)片手BHバックハンドの<引くスイング>がFHフォアハンドの<押すスイング>よりも強力である理由!!
   鋸で木材を切る際、鋸を身体の外側へ向けて押す場合=<押すスイング>には、鋸に体重を乗せ難く、木材を切るのが困難ですが、  
   鋸を身体の内側に向けて引く場合には、つまり木材を<引くスイング>で切る場合には、鋸に体重が乗るため非常に強力です。

   
    片手バックハンド<EEタイプ>=<引くスイング>の特徴

 打点の範囲が広い 打点の範囲が広く、臍上付近から頭上まで、特に、肩よりも高いボールでもかなり強いショットを打つことが可能です。
            
・・・打点が低い場合、
腰の高さを適度に下げて、ヒジの高さでボールを打つ場合に最強/最高速の打球が可能です。 
  
 ②スイングスピードが極めて高速=強力 両手打ちバックや肘を折り畳むフォアハンドよりも、スイング半径が長い分、遥かに高速=強力です
  
ラケットを打点に向けて振り出すヒジの動きで、スイング半径の大きなラケットヘッドのスイング速度/スパンが、肘のスイング速度/
  スパンの数倍となります。
・・・ 因みに、FHフォアハンドと両手打ちBHバックハンドには上記の特徴がありません


第1図 片手バックの手の平=Venus-hill
    
    ヴィーナスヒルは手の平の最強スポットです。
   スイング方向の真後ろをヴィーナスヒル
   (VH)でしっかりと支えねばなりません。
 

第2図 
片手バックグリップとスイング方向
  
 バックハンドフルウエスタングリップは、一部の
 コーチが 推奨する強力なグリップであり、強力な
 トップスピンを打つのには効率的です。

 

第3図 
EEタイプのスイング (概念図)
  
  肘を前方に向け、上下腕を前肩を要として
  肘のリードでラケットを引き出すのがポイントです。
    
   
 
(3)EEタイプ>を成功させるためのポイント/留意点 ・・・ 第3図参照
 
グリップをウエスタングリップ(又はセミウエスタングリップ)として、②利き腕のヒジを前方打点/スイング方向にに向け
   
ラケットを持つ利き腕の肘を伸ばしながら利き腕でラケットをを力強く、高速で打点に向けて振り出す(=引き出す)のがポイント

  
換言すれば、肘を体幹から放し、ラケットのグリップエンド/ヴィーナスヒルを打点/スイング方向に向けた構えから、ラケットを
    打点に向けて力強く高速で引き出し/打球するのがポイントです。

 
要するに、<EEタイプ>は、金槌で大きな釘を柱に打ち込むスイングと同じ要領でボールを打てば良いのです
 
これは、①手の甲/平とほぼ同じラケットの平面上の引くスイング、②グリップエンド方向(=ヴィーナスヒル方向)への引き出すスイング、 
  ③肘の先行
リードとラケットの牽引パワーよる高速/強力のラケットを引き出すスイングです。
・・・2022-2-26.
  
スイングの主役はあくまで肘(ヒジ)の速スイングであり、打球の主役は手の平(ヴィーナスヒル)=ラケットです
   手の平(グリップ)とヒジの使い方を間違えると、 バックハンド(BH)に力を入れ難く、 強い片手バックを打てなくなりますから要注意!
   
ヒジをスイング方向に向けて強く/速く振らなければ、ラケットを打点に向けて強く引き出せず、ボールを強く打つことは不可能です。


 
 ※
プロ選手の片手バックハンドスイングは間違い!です。・・・ 理論的に正しいパワフルな<引くスイング>が不可能となっています。
 理由 ; ①プロ選手は皆、片手バックの打点の正しい位置も高さも知らない。②グリップを最強のヴイーナスヒルで支え得るBHウエスタン
 グリップではなくて、握りの薄いBHイースタン/セミウエスタンで支えているため、スイング&打球パワーロスが避けられない。
 ③ラケットのテイクバックで利き腕の肘を下方に向けて構えているために、スイングが<押すスイング>に劣化し、強力な<引くスイング>が
 不可能。④ある選手は肝心の肘を伸ばし切ったままスイングしている・・・以上、要するにスイングのエンジンとなる利き腕の肘の振りが小さく
 /弱く/スイング速度も遅いボールを<押し出すスイング>に堕しているのです。
2022年9月に現役引退したロジャー・フェデラー
 
(スイス)の
「美しい所作の片手打ちのバックハンド」と評された彼の片手バックハンドも、実は上述の理由で間違いでした。2022-9-17 

 

 (4)グリップ片手バックハンドで最も大切なのは ①グリップの作り方と ②肘(ヒジ)の使い方 です。・・・第1&2図参照
  
ボールを打つのは手の平です。グリップは、手の平=ヴィーナスヒル(VH)と打点に合わせて作り、ボールの強い衝撃に
   耐えねばなりませんが、この条件を満たすグリップは以下の2種類に限られます。
   また、肘(ヒジ)はスイングのエンジン(ベクトル)であると同時に、スイングをリードする司令塔(コンパス)です。

  ※バックハンドの場合、手の平とは、親指の付け根の膨らみ部分、手相占いで金星=VENUS-HILL=ヴィーナスヒル(VH)と
   名付けられた部分です。 謂わば、手の平の最強部分(スィートスポット)です。

  バックハンド(BH)ウエスタングリップ (用途:フラット&トップスピン)=打球面/スイング方向の真後を、手の平(VH)で支えるグリップ。
   又は、バックハンド(BH)フルウエスタングリップ (用途:強力トップスピン)=打球面/スイング方向の真後を、VHで支える強力グリップ。
  バックハンド(BH)セミウエスタングリップ(用途:スライス&ボレー)=スイング方向の真後ろを手の平(VH)で支えるグリップ
   ・・・
打球は通常、逆回転がかかったスライスボールとなります。

 
 上記以外のグリップでは、利き腕の肘を伸ばしながらスイングを行う強力/高速な<引くスイング>は不可能となります
  
特に重要なのは肘と、手の平/ラケットの打球面/スイング方向の関連性ですが、グリップをバックハンドウエスタン/セミウエスタンと
   するだけでは、正しいラケット面をつくり、手の平を正しく前方スイング方向に向けることが出来ませんから、
必ず、肘(スイングの原動機/
  
スイングを先行リ-ドする司令塔/方向舵)のアップ&ダウンなどで手の平/肘/ラケットの打球面をスイング方向に向けて正す
ことが必要です。 
     

4図 片手バックのINSIDE-OUTスイング   
      
  片手バックの<EEタイプ>特に ”フラット” は
 
インサイドアウトのスイングが基本です
  
※両肩を大きく回転させる必要はない。
 
第5図 スライス/ボレーのスイング(概念図)
      
 
 
スライスは最初に造った上向きのラケット面を  
 崩さずに直線的にスイングを行う。ボレーは 
 スライスの縮小(ミニ)版です。インパクトの時点で 
 スイングを停止するのが基本
です。
  
第6図 スイングの支点(軸)と打点(概念図) 
        
        
  
 上記の打点はB/Hフラットの場合です。
  

   
 
(5)重要な肘の機能 肘はスイングの主役:①原動力(牽引力)であり、②スイングを先行リードする司令塔です。  
 
スイングの強力牽引機能
ケットを持つ利き腕の肘を前方スイング方向に向けて、
  大きく強く振らなければねば,ボールを強く遠くへ飛ばすことなど不可能です。

  
身体を横向きに構えた場合、利き腕が体幹の前にあるバックハンドでは、ラケットを持つ
利き腕の肘の強力な
  牽引力を活かして、ラケットを肘のリードで打点に向けて強く引き出すスイング=<引くスイング>を行い、
  強い牽引力をラケット/ボールに伝達します。

 
 誤り易い操作 : ①ラケットを持つ利き腕の肘を前方に向けるのではなく、下方に向けたまま肘と利き腕の下腕だけを振ったり、
   ②上下腕をスイング開始時点から伸ばし切ったスイングは間違いです。
理由スイングスピード&パワーロスを招来します。

 
スイングの司令塔機能 ラケットを持つ利き腕の肘(ヒジ)を打点/スイング方向に向け、スイングを
  先行リードする機能を持っていますから、必ずグリップを正し、肘を前方に向けてスイングを行わねばなりません。


(6)バックハンド(BH)の打点 ・・・・・第4&6図参照   
 
正確な打点の位置と高さを知らずして、バックハンドの正確なグリップを造ることはできません
   ・・・プロ選手がグリップミス/スイングミスを犯す理由は、正確な打点の位置/特に正しい打点の高さを知らないからです。
 
BHフラットの打点の位置は、① FHよりもほぼ両肩幅分だけ前方にあり、② 最適打点の高さは、体格にもよりますが、フォアハンドの打点よりも
 
約20-25cmほど高く、鳩尾付近ですが、肩から頭上までの高い打点でも充分パワフルなショットを打つことが可能です。
トップスピン、スライス、
  ボレーの打点はフラットの打点よりも多少身近にあります。
スライスとボレーの打点は正確なコントロールを期するなら、眼の高さがベストです。

 
・・・ 従って、BHの場合、打点が低いボールには膝を曲げるか、股を広げて、腰を充分落として対処せねばなりません。
 
プロ選手でも腰高のミスが多いので要注意です

 
(参照)綱引きは利き腕の肘を、ほぼ胃から胸(鳩尾付近)の高さに上げて綱を引く場合に、肘の牽引力が最高となります。
    テニスのバックハンドのフラットショットも、
物理的に肘を胃から胸の高さ=ほぼ鳩尾の高さで動かしてラケットを
    打点に向けて引き出す場合に、最強且つコントロールも正確/高速なスイング/打球が可能となります。


 ◆片手バックハンドスイングの支点 : 頸椎=スイングの第1支点、右肩=スイングの第2支点 第6図参照     
   BHスイングは、右肩(前肩)を支点とする自然なインサイドアウトの軌道の中でボールを捉えて打つのが基本です。

  
・・・・・※BHバックハンドの場合、スイングの支点となる前肩の回転=身体の捻り戻しは特に必要ありません。
 
 従って、 打球(インパクト)の時点では、スイングの支点となる前肩を動かさずに/後ろ肩をも開かずにキープするのが基本です。
  
・・・昔のコーチは、BHでは前肩だけでなく、後ろ肩も動かさずに背後に残せと言っていましたが、現代にも通用する基本だと思います。
  ・・・
仮に、身体の捻り戻しを行うとしても、前肩がターゲット方向を向いた時点で前肩と後ろ肩の動き/回転を停止すべきです。
 
陥りやすい誤操作 : スイング/打球時点で右肩が動くと、必然的にスイング/打球の強さが減衰し、コントロールも乱れます。
  プロ選手はBHスイングの支点が前肩であることを知らないのか、
FHと同様に両肩を回すスイングを行ってミスを繰り返しています。 
  
 打球の構えと準備 身体を横向きとし前腕の脇を開けて肘を前方打点/スイング方向に向けた構えをつくること
   ① 身体を横向き、極力、上体だけでも横向きとするの基本です。膝を軽く曲げ、腰を少し落とすことで、足腰のバネを活かし、前足への
    体重移動も
自然に行われるメリットがあります。 
 
  
② 打点が低い場合には、打点の高さに合わせて膝を曲げ、腰を落として身体の重心を充分下げることが基本です。※適切なスイングと
   
打点の高さがフォアハンドよりもほぼ20-25cmほど高いバックハンドでは、特に要注意です。
  以上①、②により、打球の強弱、飛行距離と飛行方向の正確なコントロールが極めて容易となります。
 
  
上達の遅れ/停止と凡ミス多発の最大の原因は、上記①②の基本を怠ることにあります。

 守備の構えと準備
テニスは足ニスです。適切な打球地点に素早く移動することが基本です。両足の構え/スタンスは、上体の構えが
  正しければ
通常、
自然で自動的に整います。陥り易い誤操作 : 相手の打球時に動いたり、走ったりするのは誤りです。
  相手の打球時には適切な地点に移動して相手に正対し、静止して構えるのが基本です。
  
 テイクバック : 意図するスイング軌道へのコンパクト且つ直線的ストレイト/ダイレクトテイクバックが自然でシンプルであり、基本です。
 
利き腕の肘を必ず・・・下方/そっぽではなく・・・前方打点に向けておくこと
  フラットを打つ場合、ラケットの打球面はコート面にほぼ直角/或いは、多少上向きに、トップスピンを打つ場合、ラケットの打球面は自然と
  少々伏せ気味となります。勿論スライス/ボレーの場合、ラケットの打球面は多少上向きです。フォアハンドとは異なり、身体の大きな捻りは
  不要です。
 ① テイクバック即、ラケットの適切なフォワードスイング開始位置へのセッティング完了となっていなければなりません。
 
を打点/スイング方向に向け、肘の先行リードでスイングを開始/完遂出来るように構えるのがポイント。
   スイング時に、利き腕のヒジを支点に上下腕を伸ばしつつ、ヒジのリードで高速スイング/強力な打球が可能となります。 
 ③ 時間/動作の無駄を省き、ラケットを直接打点の真後ろ、自然なスイング軌道上にセットすることが大切です。 

  
 陥り易い誤操作 プロ選手は皆、上体を大きく捻り、ヒジを下方に向けてラケットを立てるハイポジションテイクバックを行い、
   一旦ラケットダウンしてから、利き腕の肘を下方にむけ、肘を支点に殆ど下腕だけの小さな前方スイングを開始していますが、
   間違いです。何故なら、上下腕を肘関節に伸ばす<EEタイプ>の高速<引くスイング>が不可能となるからです。
   テイクバックの時点で、肘を下方に向けていては、ヒジとラケットを大きく強く振ることが出来ません 
   

(7)スイング/打球 バックハンドはラケットを打点に向けて引き出す<引くスイング>が基本です。 スイングとはラケットを
  持つ利き腕の肘のリードで、肘とラケットを強く高速で振ること。スイングの主役は右ヒジです。ヒジ(肘)を支点に
  上下腕を伸ばしつつ強く大きく振らなければ強い打球を打
てません。
  
 
<EEタイプ>フラットスイングのポイント 
 
 ヒジの牽引力を最大限に高め、司令塔機能を最大限に活用すること。そのためには次の動作が必要となります。
  ①右腕の肘を、前方打点/スイング方向に向け、肘を体幹から強く引き離す動作によって、右肘のラケット牽引力を強める。
  ②ラケットを打点に向けて引き出すインサイドアウトの直線気味で長めの牽引スパンを稼ぐ<引くスイング>で打球する。
  ③
上記①②のスイングは手の平/又は甲と同一平面上の、グリップエンド(ラケットを握った小指側の側面)が向く方向へ高速な
   <引くスイング>で行うこ
 ※バックハンドフラットは肩を第1支点、肘を第2支点としてラケットを打点に向けて引き出す<引くスイング>が基本。
  バックハンドとフォアハンドでは、スイングのメカニズム/ヒジの使い方が異なることに要注意!フォアハンドは通常<肘を
  前方/打点に向ける<押すスイング>です。

 
陥り易い誤操作
グリップを間違え肘を下方/外方(そっぽ)に向けたままスイングすると、ラケットを強く/速く振ることが出来ず、
  利き腕の速く/強い牽引/方向舵機能を喪失するため、<押すスイング>に変質して、ボールを強く正確に飛ばすことができません。
  
  
 

 バックハンドトップスピン
スイング方法はフラット、ボレーとは、多少異なります。強いスピンを掛けるには、ヒジを上方に向けて 
   強く振らねばなりません。
トップスピンを掛けるには、フラットの打点よりも少し手前(身近)で、まだラケットの打球面が僅かに
   かぶり気味の時点で、或いはライジングボールを捉え、
肘とラケットを一体として上方へ強く振り上げてボールを擦り上げるのが
   基本です。グリップをBHウエスタンよりも少々厚めのBHフルウエスタンと
すれば、フラットやボレーを打つ場合と同様に、肘を
   打点に向けてスイングを行えば、効果的に強いスピンを掛けることも可能です.
 グリップはバックハンド(b/h)ウエスタン/またはバックハンド(b/h)フルウエスタンに限ります
 手首をスピネーション(外回)してトップスピンを掛けると言う日本人コーチ説が有力ですが、それでは ボールへの当たりが薄く、
   球威を弱める欠点があり、間違いだと思います。
私自身は上述の方法でトップスピンを打ってきました。  

 
 第7図 <EEタイプ>のフォロースルー(概念図)
             
 片手バックハンドショットのフォロースルーは  
 インパクト時点でスイングを止めるつもりで良く、

 実質的なフォロースルーは極めて短くて事足ります。 
         
  
 第8図 <EEタイプ>のスイング範囲(概念図)
        
 片手バック<EEタイプ>のフラットスイングはAM4時からPM10時までの180度の
 範囲でスイングし停止すれば充分であり、大きなフォロースルーは不要です。
  バックハンドスライス&ボレー ・・・ 第5図参照
   *グリップバックハンド(BH)セミウエスタンが最適 ・・・ コンチネンタル=×

  ※スライスのメリット
①瞬時にコンパクトな打球構えつくりとスイングが可能。②<準・引くスイング>なのでスイングに
    多少なりとも体重が乗り、充分強い打球が可能。③最初につくった正しいラケット面を崩さずにスイングが可能

 
*ボレーはスライス(ストローク)のミニ版(縮小版)です
 
  バックボレーは、相手が打球した瞬間に身体を横向きとし、バックハンドセミウエスタンにグリップチェンジを行い、ラケットを
   左肩上辺りにテイクバックし、<EEタイプ>で直線的にスイング/打球し、インパクト時点でスイングを停止するのが基本。 

 *最初につくったラケットの打球面を崩さずにスイングが可能なスライスが基本。
 
 EEタイプ>のスライスとバックボレーほど小さな力で力強く正確な打球が可能な省エネショットは他にありません。
  理論的にも、 唯一、<
ラケット-グリップ-肘-肩>が
作る4角形の平面上のスイングが可能な<EEタイプ>のスライスと 
  バックボレーは最高速、最強、最高効率の理想的なスイングタイプだからです。


 フォロースルー バックハンドの場合両肩の回転を伴う長いフォロースルーを意識する必要がありません。…第4/6/7/8図参照
   フラットとトップスピンの場合、
前方へコンパクトに肘とラケットを突き出し、打球後は力を抜いてフイニッシュするのが基本です

  つまり、インパクトから腕が前方へ伸び切ったところまでの極く短い距離が、実質的なフォロースルースパンです。

 
 
スライスとボレーの場合、インパクトの時点でスイングを停止する方がベターだと思います。フォロースルーは不要です。
  
何故なら、スライスもボレーもインパクトの瞬間にボールの運命が決まってしまうからです。
 
 
なお、片手バックハンドは昔から、前肩を動かさずに後肩も開かずに、フイニッシュするのが鉄則です!


(8)片手打ちバック<EEタイプ>の大きなメリット ・・・ 両手打ちバックハンドやフォアハンドよりも優れています
 
 両手打ちバックハンドよりも、スイング半径が大きい、つまり、リーチ(守備範囲=打球可能域)が遥かに広く、片手で即座に対処し易い。
  
 打点が高いボールでも、低いボールでも、バックハンドの両手打ち/フォアハンドよりも力強く、速く、正確なボールを打ち易い。
  
<引くスイング>なので、スイングに体重が乗るメリットがあり、パワーは非常に強力であり、追加補強策を特に必要としない。
  
肘の小さな動きで、スイング半径がバックハンドの両手打ち/フォアハンドショットよりも大きく、鞭を振るような高速/強力スイングが可能です。
 
 ④小さな力でフォアハンド並み、或いはそれ以上の高速且つ力強く正確な打球が充分可能であり、省エネ/エコタイプなので、体力の消耗を
    ミニマイズ出来、長時間のゲームにもスタミナの温存が可能なので、非力なプレイヤーでも強力な武器とすることが充分可能です。