進化が進んだ究極の、唯一正しい片手バックハンドスイングタイプ 2021-1-16rev. 片手バックハンドのスイングタイプは、唯一 <居合抜き型>=<EEタイプ>に限られます! 左腰の鞘に挿した日本刀の居合抜き型 ⇒ 肘(蝶番)延伸型 ⇒ Extending Elbow Type ⇒ <EEタイプ> 私は、このスイングタイプを1980年の夏にベオグラード(以前ユ-ゴスラビア/現在はセルビアの首都)で、当時の西ドイツでプロ選手を指導していた オーストリア人コーチから「日本刀の居合抜き」として学び、このスイングタイプを肘延伸型 Extending Elbow Type=<EEタイプ>と名付けました。 <居合抜き型>=<EEタイプ>は、近未来のスタンダードとなる、バックハンド究極の完成された最強スイング打法です! なお、「居合抜き」という言葉は多分、当時の日本大使館にいた大勢の練習生がオーストリア人のコーチに教えたものと思われます。 「片手バックハンドに力が入らない」 のが硬式テニス界の常識となっていますが、大間違いです。
<EEタイプ>のスイング習得には、特別な知識や技量が必要な訳でもなく、これほど素朴で自然、シンプル且つ合理的であり、 無理と無駄を省いたスイング打法はないのにも拘わらず、硬式テニス界では、何故か普及/ノウハウの共有/進化が酷く遅れています。 ※因みに、<EEタイプ>は軟式テニスでは、既に1920年代から、片手バックのベーシックスタンダードとなっているのにです。 (1)<EEタイプ>=<居合抜き型>スイングの概容 : ①ラケットを持つ利き腕の肘を、体幹から前方に向けて強く引き離すと同時に、②上下腕を自然に、つまり、肘関節(蝶番)をいわば 扇の要として肘関節(蝶番)にほぼ直角に、扇を開くように前方に伸ばしつつ、③肘の先行/牽引リードで、ラケットを打点に向けて 強く引き出す過程で、④上下腕(肘)が伸び切る直前に、タイミング良く打球する、極めて高速/強力な省エネ<引くスイング>です。 このとき、グリップは、打点に合致する、バックハンド(BH)ウエスタン/BHセミウエスタンとするのが基本です。 ◆バックハンド(BH)は何故、ラケットを打点に向けて<引くスイング>が基本なのか? 前肩を前方のターゲットに向けて身体を横向けとする場合、右腕(利き腕)が身体の前方に位置するバックハンドでは、スイング開始地点から、 ラケットが、先行する右肘を追い越すまでの長い<ラケット牽引可動域>上で、肘の強力な牽引力を活かし、ラケットを打点に向けて引き出す <引くスイング>を行うのが自然であり、理に適っています。また、<引くスイング>にはスイングに体重が乗るためと、他のスイングタイプとは 異なり、物理的に、身体構造上の制約を全く受けないため、高速且つ極めて力強く正確なスイング/打球が可能だからです。
(2)<EEタイプ>の特徴 : 利き腕のヒジのラケット牽引パワーを100%効率的に使うのがポイント! スイング 打球パワーが極めて強力であり、パワーアップ目的の追加操作が不必要な唯一最強の省エネスイングタイプです。 何故なら、①<引くスイング>には、スイングに自動的に体重が乗り、②上下腕を肘関節にほぼ直角に伸ばしながら行う スイングには、スイングパワーのラケットへの伝達がほぼ100%と極めて効率的であり、③打点の範囲が広く、 臍上付近から頭上まで、特に、肩よりも高いボールでもパワフルなショットを打つことが可能!だからです。
スイングスピードが極めて高速 : 両手打ちバックや肘を折り畳むフォアハンドよりも高速です。ラケットを打点に向けて引き出す ヒジの小さな動きで、スイング半径の大きなラケットヘッドのスイング速度/スパンが、肘のスイング速度/スパンの数倍となります。 片手バックの万能スイングタイプ : バックハンドのグラウンドストロークとボレーにも使える、片手バックの万能スイングタイプです。 因みに、フォア,バックの他のスイングタイプには、上記
(2)<EEタイプ>のスイングを成功させるためのポイント/留意点 スイングの主役はあくまで肘(ヒジ)であり、打球の主役は手の平です。 手の平(グリップ)とヒジの使い方を間違えると、 バックハンドに力を入れ難く、 強い片手バックを打てなくなりますから要注意! ヒジを打点に向けて強く振らなければ、ボールを強く打つことは不可能です。(※プロは肘を充分強く振っていません。) グリップ: 片手バックハンドで最も大切なのはグリップです。・・・・・・P8第1、2図参照 ボールを打つのは手の平です。グリップは、手の平と打点に合わせてつくり、ボールの強い衝撃に耐えねばなりませんが、 この条件を満たすグリップは以下の2種類に限られます。大多数の外国人プロ選手にも、非力な日本人にも最適です。 ※バックハンドの場合、手の平とは、親指の付け根の膨らみ部分、手相占いで金星=VENUS-HILL= ヴィーナスヒル(VH)と名付けられた部分です。 謂わば、手の平の最強部分(スィートスポット)です。 バックハンドウエスタングリップ (フラット&トップスピン)=打球面/スイング方向の真後を、手の平(VH)で支えるグリップ バックハンドセミウエスタングリップ (スライス&ボレー)=スイング方向の真後を、手の平(VH)で支えるグリップ 上記以外のグリップでは、上下腕を肘関節にほぼ直角に伸ばす、強力な<引くスイング>は不可能となります。 特に重要なのは、肘(ヒジ)と、手の平/ラケットの打球面/スイング方向の関連性ですが、グリップをバックハンドウエスタン/セミウエスタンと するだけでは、正しいラケット面をつくり、手の平を正しく前方スイング方向に向けることが出来ませんから、必ず、肘(スイングの 司令塔/方向舵)のアップ↑&ダウン↓などで手の平/ラケットの打球面をスイング方向に向けて正すことが必要です。 |
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バックハンド(BH)の打点の位置 ・・・・・右第4図参照 正確な打点の位置と高さを知らずして、バックハンドの正確なグリップを造ることはできません。 プロ選手がグリップミスを犯す理由は、打点の位置/高さを知らないからです。 フラットの打点の位置はフォアハンドよりもほぼ両肩幅分だけ前方にあり、最適打点の高さは、 体格にもよりますが、フォアハンドの打点よりも約20-25cmほど高く、鳩尾~胸付近付近ですが、 肩から頭上までの高い打点でも充分パワフルなショットを打つことが可能です。 トップスピン、スライス、ボレーの打点はフラットの打点よりも多少身近にあります。 スライスとボレーの打点:正確なコントロールを期するなら、眼の高さがベストです。 従って、BHの場合、打点が低いボールには膝を曲げ、腰を充分落として 対処せねばなりません。プロ選手でも腰高のミスが多いので要注意です。 |
第4図 スイングの支点(軸)と打点(概念図) ※下記はフラットの場合の打点です。 |
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (参考)綱引きは利き腕の肘を、ほぼ胃から胸(鳩尾付近)の高さに上げて綱を引く 場合に、肘の牽引力が最高となります。テニスのバックハンドショットも、 物理的に肘を胃から胸の高さで動かしてラケットを打点に向けて引き出す場合に、 最強且つコントロールも正確なスイング/打球が可能となります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |
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片手バックハンドスイングの支点 (頸椎=スイングの第1支点) 右肩(=スイングの第2支点) スイングを、右肩を支点とする自然な、インサイドアウトの軌道の中でボールを捉えて打つのが基本です。 スイングの支点となる前肩の回転=身体の捻り戻しは不要です。 従って、打球(インパクト)の時点では、スイングの支点となる前肩を動かさずに/後ろ肩をも開かずにキープするのが基本です。 昔のコーチは、前肩だけでなく、後ろ肩も開かずに背後に残せと言っていましたが、それは正しく、現代にも通用する基本だと思います。 仮に、身体の捻り戻しを行うとしても、前肩がターゲット方向に向いた時点で前肩と後ろ肩の動き/回転を停止すべきです。 ◆陥り易い誤操作 : スイング/打球時点で右肩が動くと、必然的にスイング/打球の強さが多少なりとも減衰し、コントロールも乱れます。 プロ選手は、スイングの支点が前肩であることを知らないのか、フォアハンドと同様に肩を回すスイングを行なってミスを繰り返しています。 |
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打球の構え: =身体を横向きとし、右脇を開け、肘を前方打点/スイング方向に向けた構えをつくること ①身体を横向き、極力、上体だけでも横向きとするのが基本です。 膝を軽く曲げ、腰を少し落とすことで、足腰のバネを活かし、前足への体重移動も自然に行われるメリットがあります。 ②打点が低い場合には、打点の高さに合わせて膝を曲げ、腰を落として身体の重心を充分下げることが基本です。 ※適切なスイングと打点の高さがフォアハンドよりも、体格にもよりますが、約20-25cmほど高いバックハンドでは、特に要注意です。 ③テニスは足ニスです。適切な打球地点に素早く移動することが基本です。 両足の構え/スタンスは、上体の構えが正しければ、 通常、自然で自動的に整います。 ※以上①、②、③により、打球の強弱、飛行距離と飛行方向の正確なコントロールが極めて容易となります。 上達の遅れ/停止と凡ミス多発の最大の原因は、上記①②③の基本を怠ることにあります。 ▷テイクバック コンパクト且つ直線的ストレイト/ダイレクトテイクバックが自然でシンプルであり、基本です。 フラット/トップスピンを打つ場合、ラケットの打球面は自然と少々伏せ気味となります。勿論スライス/ボレーの場合、 ラケットの打球面は多少上向きです。フォアハンドとは異なり、身体の大きな捻りは不要です。 ①テイクバック即、ラケットの適切なフォワードスイング開始位置へのセッティング完了となっていなければなりません。 ②肘を打点/スイング方向に向け、肘の先行リードでスイングを開始/完遂出来るように構えるのがポイント。 スイング時に、上下腕を肘関節(蝶番)に直角に伸ばしつつ、高速スイング/強力な打球が可能となります。 ③時間/動作の無駄を省き、ラケットを直接打点の真後ろ、自然なスイング軌道上にセットすること。 プロ選手は皆、上体を大きく捻り、ヒジを下方に向けてラケットを立てるハイポジションテイクバックを行い、一旦ラケットダウンしてから スイングを開始していますが、間違いです。何故なら、上下腕を肘関節に直角に伸ばす<EEタイプ>の<引くスイング>が不可能となるからです。 |
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◆スイングと打球 スイングとはラケットを持つ利き腕のヒジを振ること。スイングの主役はヒジです。 ※スイングの主役は右ヒジです。ヒジ(肘)を小さくとも、強く振らなければ強い打球を打てません。 ▷重要な肘の機能 : 肘はスイングの主役 = ①原動力(牽引力)であり、②スイングを先行リードする司令塔です。 ①スイングの強力牽引機能 : 身体を横向きに構えた場合、利き腕が体幹の前にあるバックハンドでは、肘の牽引力を活かして、 ラケットを打点に向けて引き出すスイング=<引くスイング>を行い、強い牽引力をラケット/ボールに伝達します。 ②スイングの司令塔機能 : 手の平と肘(ヒジ)を打点/スイング方向に向け、スイングを先行リードする機能を持っています。 ▷<EEタイプ>フラットスイングのポイント : ヒジの牽引力を最大限に高め、司令塔機能を最大限に活用すること。 そのためには、フラットを打つ場合、次の動作が必要となります。 ①右腕の肘を、前方打点/スイング方向に向けて体幹近くから強く引き離す動作によって、右肘のラケット牽引力を強める。 ②ラケットを打点に向けて引き出すインサイドアウトの直線気味で長めの牽引スパンを稼ぐ<引くスイング>で打球する。 ③右上下碗を、肘関節にほぼ直角に伸ばしつつラケットを振り出すことで、スイングパワーのラケットへの伝達効率を最高とする。 ※非直角の場合や腕をスイング開始時点から伸ばし切ったスイングはスイングスピード&パワーロスの伝達効率低下を招来します。 肘を伸ばし切った状態でスイングを行うプロ選手が多いのですが、間違いです。 ④上記①②③jのスイングは手の平同一平面上の、グリップエンド(=ラケットを握った小指側の側面)が向く方向へ <引くスイング>で行うこと。 <EEタイプ>のスイングはラケットと下腕、つまり<ラケット⇒グリップ⇒肘>が作る3角形を一体として、スイングを行うこと。 フラットを打つ場合は、この3角形をコート面にほぼ水平に構えた体勢で、スライス&ボレーを打つ場合には、 <ラケット⇒グリップ⇒肘⇒肩>が作る4角形を一体としてコート面に多少仰角に構えてスイングを行うこと。 こうすることで、手の平とラケット面/またはスイング方向を、正しく打点に向けることが可能となります。 、 ▷バックハンドフラットはラケットを打点に向けて引き出す<引くスイング>が基本です。 ※バックハンドとフォアハンドとでは、スイングのメカニズム/ヒジの使い方が全く異なることに要注意! ①<引くスイング>には体重が乗りますから、スイング/打球パワーは非常に強力です。 グリップと肘の使い方を誤ると、力を入れ難い<押すスイング>に変質/劣化しますから要注意! ※陥り易い誤操作 : グリップを間違え、肘を下方/外方(そっぽ)に向けたままスイングすると、肘を強く振ることが出来ず、 肘の強い牽引/方向舵機能を喪失するため、<押すスイング>に変質して、ボールを強く飛ばすことができません。 ②打点が体幹から離れていることもあり、インサイドアウトの多少長めの<牽引可動スパン>が必要です。 ※インサイドアウトの、多少長めの<引くスイング>を行うことで、肘の牽引力の強い<引くスイング>を遂行できます。 ③<引くスイング>は強力ですから、追加補強目的の身体の捻り/捻り戻しや意識的な体重移動は不要です。 ※インサイドアウトの長い牽引スパンを稼ぐ強力なスイングですから、追加パワーアップ策を特に必要としません。 ▷バックハンド-トップスピン 強いスピンを掛けるには、ヒジを強く振らねばなりません。スイング方法はフラット、ボレーとは異なります。 トップスピンを掛けるには、フラットの打点よりも少し手前(身近)で、まだラケットの打球面が僅かにかぶり気味の時点で、 或iいはライジングボールを捉え、ヒジとラケットを一体として、下方から上方へ強く振り上げてボールを擦りあげるのが基本です。 グリップをBHウエスタンよりも少々厚めのBHフルウエスタンとして、効果的に強いスピンを掛けることも可能です。 ※グリップはバックハンド(b/h)ウエスタン/またはバックハンド(b/h)フルウエスタンに限ります。 手首をスピネーション(外回)してトップスピンを掛けると言う日本人コーチ説が有力ですが、それではボールへの当たりが薄く、 球威を弱める欠点があり、間違いだと思います。私自身は上述の方法でトップスピンを打ってきました。 ▷フォロースルー : フラットとトップスピンの場合、前方へコンパクトに肘とラケットを突き出し、打球後は力を抜いてフイニッシュするのが基本です つまり、インパクトから腕が前方へ伸び切ったところまでの極く短い距離が、実質的なフォロースルースパンです。 (参考)片手バックハンドは昔から、前肩を動かさずに後肩も開かずに、フイニッシュするのが鉄則です!
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